早稲田実業vs徳島県代表で開幕!第104回全国高校サッカー選手権、抽選結果発表
2025年11月17日午後2時、東京都内の日本テレビスタジオで、第104回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、開幕戦は早稲田実業高等学校(東京都)と徳島県代表の対戦に決まった。12月28日午後1時30分、国立競技場(東京都新宿区)でキックオフ。この一戦は、冬の高校サッカーの幕開けとして、全国の高校生とファンの注目を集める。徳島県代表は、まだ決まっていない。11月22日午後1時35分、ポカリスエットスタジアム(徳島市)で行われる徳島市立高等学校と徳島北高等学校の決勝戦の勝者が代表になるが、抽選はその結果を待たずに実施された。徳島県からは代理が出席し、運命のカードを引き当てた。
抽選の裏側:徳島県代表は「代理」で抽選
全国高校サッカー選手権の抽選会は、毎年、各都道府県の代表校が揃ってから行われるのが慣例だ。しかし、徳島県の決勝戦は11月22日と、抽選日(11月17日)の5日後に迫っていた。そのため、徳島県高等学校体育連盟は、抽選に「代理」を派遣。代表校が未決定のまま、抽選に臨んだ。この状況は、過去にも例がないわけではないが、近年では珍しい。日刊スポーツは「徳島県は代理が引き当てた」と報じ、地元の高校サッカー関係者からは「運命の抽選だ」と苦笑いが広がった。徳島市立と徳島北の両校は、ともに県内トップレベルの強豪。徳島市立は2023年にも全国出場経験があり、徳島北は2024年まで3年連続で県決勝進出。どちらが勝っても、全国の舞台で見せてくれるはずだ。
大会スケジュール:48校が全国を駆け巡る
第104回大会は、48校が参加する。46都道府県代表に加え、加盟校数最多の東京都から2校が出場する。開幕戦から準々決勝までは80分(前後半各40分)で戦われる。決勝戦は2026年1月12日(月・祝)に再び国立競技場で行われる。12月28日は開会式と開幕戦、29日は1回戦、31日は2回戦、2026年1月2日は3回戦、4日は準々決勝、10日は準決勝。会場は、国立競技場(東京)を筆頭に、浦和駒場スタジアム(埼玉)、NACK5スタジアム大宮(埼玉)、フクダ電子アリーナ(千葉)、ゼットエーオリプリスタジアム(千葉)の5会場で行われる。特に千葉県では、1回戦から3回戦までがフクダ電子アリーナで集中開催される。地元の高校生が遠征するには、電車の本数や宿泊の確保が命綱だ。
注目チーム:初出場と連続出場の対比
注目は、九州文化学園高等学校(長崎県)だ。初出場で、全国の舞台に初挑戦。一方、日章学園高等学校(宮崎県)は4年連続19回目、那覇西高等学校(沖縄県)は2年連続19回目と、伝統校の貫禄を見せている。北海道代表の北海高等学校は2年ぶり14回目、鹿児島代表の神村学園高等学校は2年ぶり12回目と、いずれも強豪の名を連ねる。早稲田実業は、昨年もベスト8入り。今年は3年生主将のFWが、昨年よりも10点以上得点を伸ばしたという。監督は「チームの核は、守備の連携」と語る。地元のファンは「また、決勝まで行くか?」と期待を膨らませている。
徳島県予選の激戦:得点者を振り返る
徳島県予選は、10月11日から11月22日まで、10日間の熱戦を繰り広げた。1回戦では、小松島高等学校が城東に5-0で勝利。得点は富原、森山、大塚、岡本、糸井の5人。生光学園は同じく城東に2-0で勝ち、亀井と赤松が決勝点を挙げた。富岡西はつるぎに1-0で勝利。松田が唯一の得点。城南と穴吹の試合では、吉原、鈴江、吉田が得点を分け合った。こうした細かい記録が、全国大会の舞台で生きる。徳島の高校サッカーは、人口比では全国で最小規模だが、技術とチームワークで全国に挑む。その姿は、まさに「小さな県の大きな夢」だ。
なぜこの大会は特別なのか?
この大会は、日本サッカー協会(JFA)が主管し、全国高等学校体育連盟、朝日新聞社、日本高等学校サッカー連盟が共催する、日本で唯一の「冬の高校サッカー日本一」を決める公式戦だ。プロ選手の登竜門としての歴史は、1917年にさかのぼる。1990年代には、中田英寿、長谷部誠、香川真司らがこの舞台で名を馳せた。今も、毎年、100万人以上がテレビで観戦し、スタジアムには2万人以上の観客が集まる。高校生が、ただの部活ではなく、全国の期待を背負って戦う。その純粋な熱気は、プロの試合とは違う、特別な何かを生む。
次に何が起こる?
11月22日、ポカリスエットスタジアムで、徳島市立と徳島北のどちらかが、全国の舞台へと進む。その勝者が、早稲田実業と対戦する。その試合は、テレビ中継で全国に放送される。地元徳島では、11月22日午後1時35分に、学校の体育館や町のカフェが一斉にテレビの前に集まる。早稲田実業のファンは、12月28日、国立競技場のチケットを手に入れるために、朝5時から並び始める。この一戦が、誰かの人生を変える。誰かの夢が、ここから始まる。
Frequently Asked Questions
徳島県代表は、決勝戦の結果を待たずに抽選されたのですか?
はい、徳島県の高校サッカー選手権決勝戦は11月22日開催でしたが、全国大会の抽選会は11月17日に行われたため、代表校が未決定のまま、徳島県高等学校体育連盟から代理が出席し抽選を実施しました。勝者はその後、11月22日に決定します。
早稲田実業は過去にどのくらい全国大会で活躍していますか?
早稲田実業は、過去に15回以上全国大会に出場し、2018年には準優勝を果たしています。昨年はベスト8入り。今年は3年生主将のFWが得点力で目立っており、監督が強調する守備の連携と合わせて、再び決勝進出を狙っています。
大会の会場はなぜ埼玉と千葉にも分散しているのですか?
48校が参加するため、1試合ずつ国立競技場で行うのは物理的に不可能です。埼玉と千葉のスタジアムは、首都圏に近く、交通アクセスが良好。特に千葉のフクダ電子アリーナでは、1回戦から3回戦までを集中開催することで、チームの移動負担を軽減しています。
徳島県代表が勝ち上がった場合、どんな戦いが予想されますか?
徳島県代表が早稲田実業と対戦すれば、技術とチームワークで戦う徳島の「小規模校の戦い方」が、東京の強豪校とぶつかります。徳島は、全国大会で過去にベスト16入りした実績があり、1点差の接戦を繰り広げる可能性が高いです。地元の応援団が全国に届く熱気は、大きな武器になります。
この大会は、プロ選手の登竜門としてどのくらい重要ですか?
この大会は、1917年から続く日本最古の高校サッカー大会で、中田英寿、長谷部誠、香川真司らJリーグのスター選手がここからプロ入りしています。毎年、Jリーグのスカウトが全試合を観戦。特に準決勝や決勝の舞台では、プロ契約の話が急に動き出すこともあります。
2026年1月12日の決勝戦は、なぜ国立競技場で行われるのですか?
国立競技場は、日本のスポーツの象徴的な会場で、この大会の決勝は1947年からほぼ毎年ここで開催されています。収容人数は5万人以上。決勝戦は、高校生が人生で最も大きな舞台に立つ日。その重みを、この場所だけが持っていると、多くの関係者が語っています。
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